出航

 

梅雨のじっとりとした雨を吹き飛ばすような、カラリとした晴天だった。なんだかんだここまでくるのに、随分と時間がかかってしまった。と、一息ついて、空を見上げると、薄い雲がふわふわと漂う、駅前の交差点、楽器を背負い直し、人混みの中を、ゆっくりとまた歩き始める。俺もしかして、今、ワクワクしてる? ひとりでに笑いながら、練習室のドアを開けると、そこにはあの時の人たちがいた。毎日毎日顔を合わせて、一緒に思い出をかき鳴らして、トレモロに夢を見た、無我夢中だった、あの時の僕たちが、そこにはいた。

 

 

こんにちは、初回合奏を終え、程よく酒を入れ、熱湯を浴び、凪いた風が最高に気持ちいい筆者です。我々、ワクワクマンドリンオーケストラは、正式に、ワクワクマンドリンオーケストラとして、活動を始めました。記念すべき、初回合奏を終え、色々と思うことがあり、筆をとってみたくなって次第でございます。

 

 

 

団体名、ダサいなと思ったそこのあなた! 正常な感受性をお持ちです。団員の皆さんは、幹部三人(特に僕とせきどくん)のトチ狂った審美眼を呪ってください。今日、練習会場の受付の際に、今村くんが「ワクワクさんですか?」と言われ大恥をかいたらしいが、そんなことは知ったことじゃない。僕だって、もう何度も、真面目な書類に、ワクマンと書いた。そしてそのたびに、本当にこれでいいのだろうか?と思った。だが、もうどうしようもない。千葉市が、我々をワクマンとして認識し、登録を行ったのである。人間なんて、所詮、恥の塊なのだから、堂々と恥を背負って生きていけ。オリジナルティシャツの製作販売を考えているので、お楽しみに!価格は、一着2万ぐらいでいいかな!色は、ピンクと茶色のストライプで!

 

 

 

 

まぁ、新興宗教みたいな名前なのだが、普通に、真面目に練習をおこなった。全体的に、思ったより、みんな弾けてなくて、自分たちの老いと、時の流れ、ブランクを笑いながら、終始、和気藹々と合奏は進んだ。特に、僕が作曲した星降りの魔法は、その中でも特に難しかったようで、もはや、チューニングを思わせるほどのバラバラぶり。中途半端に引けるので、みんなちゃんと音は出すんだけど、全く合わない。作曲した当の本人も、なんだこの曲!ゲロッピー!今村くんも「弾けない」と一言。越間くんは「今まで弾いた曲の中で一二を争うほど難しい」。長谷川しょうだいくんは、「ギターが壊れているから今度直しに行くよ」と爽やかな笑顔。はよ直せ。

 

 

 

 

合奏は、三曲演奏します。Asian dream song、遠い日、星降りの魔法。どれもこれも、こってりとしており、弾きごたえはかなりありそうでした。10分の選曲会議で決めたとは思えないほど、バランスも良さげ。アンサンブルステージもやる予定なんですが、現在、僕が出したyove letterチームしかなく困っている状況です。こうなったら、朝日を昇ってもらうしかない。。。。。カエル君やりたい。。。。

 

 

 

 

合奏後は、予定がある女性陣たちに、別れを告げ、トリキで男子会開催。正面がはっせー、隣が小松君という、うんこを踏んだのと同等の不運に、神様に悪態をつきながら、乾杯。酒が入ると、あんなにダサかった団体名が、意味ありげで格式高いドイツ語のようにカッコよく聞こえる、不思議。久闊の会話に花を咲かせ、解散。「音楽を弾きに来てるんじゃない、俺たちは食事をしに来ているだけなんだ」と誰かが言ったとか言ってないとか。。。それにしても、何回飲んでも、最後に飲むミックスジュースが一番うめぇ〜〜。。。

 

 

 

 

 

こうやって、忙しい中、わざわざ集まってくれた、団員たちには本当に感謝しかない。大した志も、目標もないのだが、この気持ちだけ、あれば、あとはどうにでもなるだろう。それ以外の皆さんも、演奏会、見に来ていただけると嬉しいです!!見に来てくれたら、発情した犬のように息を荒くしながら4足で走り回ります。9/24、千葉市美浜文化センターでお待ちしております。それではまた!!!ワクワク!!

 

 

 

 

 

ワクワクマンドリンオーケストラを宜しくお願い致します。

 

 

 

 

おわり。