曲紹介

 

秋が来たのか、まだ夏なのか、ちょうどグラデーションの中間にあるような、微妙な色彩を帯びた季節。自分だけかもしれないが、秋になると聴きたくなる曲というのは結構多い。

 

今日は、曲紹介をしようと思う。併せて聞きどころなどを。アンサンブルの曲に関しては他チームの曲をまだ一回もちゃんと聞いてないので、曲名と作曲者だけさらっと紹介で、合奏曲を中心に書こうと思う。

 

 

とりあえず、演奏順に曲を。

 

 

第一部合奏ステージ、

Asian dream song/久石譲

遠い日/丸本大悟

 

第二部アンサンブルステージ

夜光/青山涼 (二重奏 46セロ&45ギター)

花の葬列/吉田剛士 (二重奏 45ドリン&46ギター)

Screen/丸本大悟 (ギター4重奏 45&僕&46&44)

yove letter/僕 (4重奏 43ドリン&46ドラ&46セロ&僕)

 

第3部合奏ステージ

星降りの魔法/僕

 

 

 

「Asian」は過去の定演でCUMCが演奏した譜面をOBの方から頂いた。♭系の重厚な雰囲気があり、今回の曲の中で最もパワー勝負の楽曲である。主題提示を行い、途中アップテンポのフーガなどを挟みつつ、もう一度主題に戻ってくる。個人的には3オクターブによるユニゾンで主題を再現した後のアウトロからが聞きどころ。単純なリズムなのだが、低音の動き、コード進行がとてもかっこいい。ドリンソロの技巧的で煌びやかなフレーズなども見どころの一つであるのだが、生憎、当団体のトップは緊張にバカ弱い、あの某おにぎり君🍙なので、あまりプレッシャーを掛けないで頂きたい。しっかし、あいつ本当に上手くなったなと思う。もうかれこれ6年以上の付き合いとなり、何度もトップと指揮者という関係で音楽をやってきたわけだが、武蔵家で弱音を吐き、ガチガチになって欅を弾いていた頃に比べると明らかに安定感が増した。遅刻魔で、ポケモンといえばのお題で一人だけ「緑」って答えるほどのおっさんで、IQが低くい、如何しようも無い人間なのだが、彼がトップだと僕的にはとてもやりやすい。そんなわけで、進化したチンカス君、ではなく、おにぎり君にも注目の一曲となっております。

 

 

 

 

二曲目の「遠い日」は、もの悲しくセンチメンタルな曲なのだが、不思議とどこか清涼感も感じる非常に好きな曲である。だい、、ではなく、丸本さんの作曲としての凄さは、いろいろあると思うのだが、その中でも曲の運び方が抜群に上手いと思っている。同じモチーフを繰り返すだけでも、微妙に和音や音高を変えることで全く飽きさせず、ゆっくりと心の深部へと歩み寄ってくる。そうして、丁寧に場を温めたあとで、しっかりと曲のピークを持ってくる。この曲は本当に聞きどころしかないのだが、強いてあげるとすると、ドラセロが絡み合いながら主題を演奏する部分が一番好き。今日は、初めてドラセロが全員集合したのだが、合奏が本当に楽しかった。あのドリンとは違う、丸くて大きいバームクーヘンのような音が織りなす優しいハーモニーが、きっとあなたを「遠い日」に誘うことでしょう。

 

 

 

星降りの魔法は、僕が昨年の冬から春頃にかけて作曲した曲で、先ほどの2曲と比べると、非常に明るい雰囲気の曲である。駆け出しの魔法少女が、冒険をしつつ、星が降る魔法を追い求めるという、まるでB級ラノベ小説のような設定で、曲を書いた。ゆったりとしたテンポで進む第一部主題、ワルツをベースにした第二部主題、そしてもう一度第一部主題を再現し、帰結する。10分ほどの長い曲だが、大きなくくりでいうとABAの分かりやすい構造になっている。ファンタジー要素を表現するために、これでもかというくらいにテンションを含む和音を用いており、星コンほどではないが転調も多く、所々難解なリズムも登場する。今まで僕が作った曲の中では一番難易度が高い。特にギターパートには、一切の容赦をしなかったため、あの今村君が喘ぐほどである(とか言いながらさらっと8連符を弾いているところを見るとやはり彼は化け物である、最近また、お高いギターを買ったらしくギター愛が止まることを知らない。あの調子でいくと、後3年は結婚できないだろう。お前がいうな)。

 

ボイシング(和音の積み重ね方)に最も時間をかけた曲なので、ハーモニーの部分を楽しんで聞いて頂ければと思う。ゲーム音楽、特にドラクエを参考にしたので、そういうのが好きな方は楽しいと思う。作曲を始めておよそ4年が経ち、この「星降りの魔法」は7曲目に当たる。まさか、自分がここまで作曲にハマり込むと思っていなかったし、ここまで続けられるとも思っていなかった。本意ではないにしろ、無名素人の曲を弾いてくれたCUMC各位には感謝しかない。最近は作曲にハマりすぎて、暇さえあればミューズスコアを開いているし、ついには作曲目的でマンドリンまで購入してしまった(お前秀太のこと言えないやん!)。特に野望はないのだが、飽きるまで続けようと思っている。演奏会のトリを務めるのにふさわしい曲なのか自信はあまりないが、よかったら聴きに来てください。

 

 

 

 

 

てな訳で、だいぶ長くなってしまったが、これで曲紹介を終える。既に何名かの方が事前登録をして下さっているが(本当にありがとうございます)、まだまだお座席は余りまくっていますので、お時間のある方は是非お越しください!!9/24お待ちしております!!

 

 

 

 

 

おわり。

 

 

 

 

 

 

余談

今度の定演で星コンを弾くらしく、夏合宿の通し連を見てきた。手土産として、何を持っていくか関戸君と1,2時間、散々悩んだ挙句、メロンを1玉丸ごと買って持っていった。お前たちは馬鹿なのか。現役の人たちは、ありえないくらいに元気があり、何より、本当に楽しそうな雰囲気だった。若いっていいなー。と思いながら、くたびれた岩井の街に別れを告げた。